AIのおすすめを見た人は何で確かめる?購入前の確認先を整理

公開日: 約 7 分で読めます#AI検索 #生成AI #購買行動 #調査データ #GEO

AIのおすすめを見た人は何で確かめる?購入前の確認先を整理

AI のおすすめは買い物のきっかけになりますが、EC で AI を使った人の多くは、その回答だけで決めずに購入前に別の情報源で確かめています。その確認先を整理すると、おもに EC のレビューと公式サイトで、両者の割合はほぼ並びます。

この記事でわかること
- AI のおすすめをきっかけに購入・利用した経験は 58.7%、自分でもさらに詳しく検索した経験は 77.3%(サイバーエージェント GEOラボ・全国 15〜69 歳が対象の 2026 年 8 月期調査)
- EC・通販で AI を使った 300 名のうち、AI の回答をそのまま判断材料にしたのは 17.0%。EC サイトのレビューで確認 32.0%、公式サイトで確認 31.3%(LLMOチェキ調べ〔株式会社Itera〕)
- 同じ 300 名で、AI の回答と公式サイトが食い違ったときに信用するのは公式サイト 42.0%、生成 AI の回答 8.3%(同)
- 同じ 300 名で、AI の回答をきっかけに購入をやめた・別の商品やブランドに変えた経験は 50.3%(同)

AI のおすすめを見たあと、人は何をしたか — 詳しく検索 77.3%・購入や利用 58.7%⁠

AI におすすめされた商品やサービスを、自分でもさらに詳しく検索した経験がある人は 77.3% でした(2026 年 8 月期)。AI の回答に出た URL をクリックして詳しく調べた経験は 61.0%、おすすめをきっかけに購入・利用した経験は 58.7% です。

3 つの値の出どころは GEOラボの調査で、GEOラボは株式会社サイバーエージェントが広告事業の中に置く、生成 AI の検索利用の研究組織です(株式会社サイバーエージェント GEOラボ「生成AI / AI Overview ユーザー利用実態調査(2026年8月期)」調査期間 2026年8月7日〜10日・2026年9月30日取得)。

調査の対象は全国の 15〜69 歳の 9,278 名です。ただし 3 つの割合が誰を分母にしているかは、公開資料に記載がありません。

どの割合も、選択肢「よくある」「時々ある」を合わせた値です。購入の経験だけでなく、サービスを利用した経験も含みます。

3 つは別々の設問で、同じ人がおすすめから検索、購入へと順にたどった割合ではありません。

同社は 58.7% を「約6割」と表し、「前回調査に続き高い水準を維持」と評価しています。同社の図では、この値は 2026 年 2 月 54.8%、5 月 58.6%、8 月 58.7% です。

同じ GEOラボの調査の別の設問(検索の手段としての利用)は、生成AIの利用率は何%?検索の代わりに使う人の割合を整理を開くと確かめられます。

AI の回答を見た人は、そのあと何で確かめているのでしょうか。

AI の回答のあとの確認先 — EC のレビュー 32.0% と公式サイト 31.3% がほぼ並ぶ⁠

EC・通販で AI を使った 300 名では、AI の回答を見たあとの確認先は EC サイトのレビューと商品の公式サイトがほぼ並びました。EC サイトのレビューで確認した人が 32.0%(96 名)、商品の公式サイトで確認した人が 31.3%(94 名)です。

この設問は、株式会社Itera が 2026 年 9 月 10 日に EC・通販で生成 AI・AI 検索を活用した経験のある 300 名に聞いたものです(LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)「AI検索の回答で「購入をやめた・別ブランドに変えた」経験、AI利用者の約半数」PR TIMES・2026年9月24日公表・2026年9月30日取得)。

Itera は、AI 検索で企業がどう言及・引用されるかを計測するツールの提供元で、当社とは同業にあたります。同社の製品には触れず、調査の割合と人数だけを扱います。

同社はこの本調査の前の 9 月 1 日に、全国 18〜70 歳の 2,000 名へスクリーニング調査を行っています。

発行元は、この 300 名の数値は EC・通販で生成 AI を活用した経験のある人を母集団とする割合で、全国の消費者全体を代表しないと注記しています。

AI の回答をどう扱ったか人数割合(n=300)
EC サイトのレビューで確認した96 名32.0%
商品の公式サイトで確認した94 名31.3%
そのまま判断材料にした51 名17.0%
店頭で実物を確認した47 名15.7%
SNS・YouTube で確認した12 名4.0%

対象は EC・通販で生成 AI・AI 検索を活用した経験のある 300 名で、5 つの割合を足すと 100% になる設問です(2026 年 9 月 10 日)。

公式サイトは確認先の 1 つで、この設問では EC サイトのレビューをわずかに下回ります。「公式サイトで確かめる人がいちばん多い」とは、この結果からは言えません。

そのまま判断材料にした人は 17.0% で、同社は残りの 83.0% を「別の情報源で確認」とまとめています。

AI の回答と公式サイトが食い違ったら — 公式サイトを信用する人は 42.0%⁠

食い違ったときの信用先は、公式サイトの 42.0% が最多でした。続くのは EC サイトのレビュー・口コミ 26.3%、「どちらとも言えない」23.3%、生成 AI の回答 8.3% です。

同じ 300 名への設問ですが、実際に何で確かめたかを聞いた前の設問とは別の問いです。こちらの設問では公式サイトが最多ですが、それでも 42.0% と半数には届きません。

同じ 300 名への別の 2 つの設問を上下に並べた横棒。上段の確認先は EC サイトのレビュー 32.0%・公式サイト 31.3%・そのまま判断 17.0% など、下段の食い違い時の信用先は公式サイト 42.0% が最多

図の上段は、前の節の表と同じ値です。

食い違いに気づくには、まず AI が自社の商品やサービスをどう答えているかを手元に持っておく必要があります。控えを作る手段として、エリスグリ AIO(AI 検索での自社の見え方〔GEO / AIO〕を計測・改善するツール)のURL を入れて 5 つの質問で試せる無料診断があり、ChatGPT・Gemini と AI による概要の回答を質問ごとに読めます。

回答が正しいか、公式サイトの記載と合っているかを無料診断は判定しないため、見比べる作業は回答を読む担当者に残ります。

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検索順位そのものの計測はしません(引用元ページの Google 順位を参考表示するに留めます)。

候補から外す方向にも働く — やめた・変えた経験は 50.3%⁠

AI の回答がきっかけで、購入をやめたか別の商品・ブランドに変えた経験がある人は 50.3% でした。内訳は、やめたことがある 13.0%、変えたことがある 21.7%、両方ある 15.7% で、ない人は 49.7% です。

同社はこの値の 95% 信頼区間を 44.6〜56.0% とし、「およそ半数と解釈するのが妥当」としています。リリースの見出しは「AI利用者の約半数」ですが、回答者は EC・通販で生成 AI を活用した経験のある 300 名です。

経験があると答えた 151 名に、きっかけになった情報を複数回答で聞いています。上位は評判に関するネガティブな記述 42.4%、ネガティブなレビュー・口コミの引用 39.1%、他の商品との比較で不利な評価 33.1% でした。

回答に名前が出ていても、好意的に紹介されているとは限りません。扱われ方の測り方はAIに引用されても推奨とは限らない|好意度で扱われ方を測るに詳しく書いています。

151 名の回答では、情報が古い、あるいは情報がほとんど出てこないというきっかけも、同社によると合わせて 3 割を超えています。名前が出てこない場合の確かめ方は、ChatGPTに自社が出てこない|最初に確認すべき3つのことが順を追っています。

候補を足す方向の数字もあります。AI から知らなかった商品・ブランド・ショップを提案された経験は、300 名のうち 45.7% でした。

提案された 137 名のうち 33.6% が実際に購入し(複数回答)、同社はこれを 300 名全体の 15.3% にあたると計算しています。

どちらの数字も経験の有無を聞いたもので、AI の回答が購入を決めたかどうかまでは測っていません。この記事で使った GEO などの用語は、AIO・LLMO・GEO の完全ガイドで定義しています。

よくある質問(FAQ)⁠

Q1. AI の回答を、ほかで確かめずにそのまま判断材料にする人はどれくらいいますか?⁠

EC・通販で AI を使った 300 名の調査では、AI の回答をそのまま判断材料にした人は 17.0% でした。全国の消費者全体を代表する値ではない、と発行元は注記しています。

Q2. AI の回答が公式サイトと違うとき、企業は回答を直せますか?⁠

回答そのものを企業が直接書き換えることはできず、手を入れられるのは AI が参照する情報源の側です。誤りの経路の見分け方はAIが自社の間違った情報・古い情報を答える原因と直し方で確認できます。

まとめ: 次にやること⁠

  • 公式サイトの商品・サービスのページに、料金・対応範囲・提供条件など AI の回答と見比べられる項目が載っているかを点検する
  • 主な商品について AI に質問し、回答の中身を日付つきで 1 度控える
  • EC のレビューなど公式サイト以外の確認先で、自社がどう書かれているかも読む

購入前の確認先で公式サイトは EC のレビューとほぼ並び、AI の回答と食い違ったときの信用先では最も多く選ばれています。

点検する項目を商品ごとに複数の AI の回答と突き合わせると、控える欄は商品の数と AI の数を掛けた分だけ増えます。

その項目を 1 行ずつに分けておくと、公式サイトと AI の回答がずれた項目を後からたどれます。

公式サイトの記載は担当者が開けば読めますが、AI の回答は質問しないと見えないため、その控えはエリスグリ AIO の計測で取っておけます。

現在プレローンチ段階のため、導入実績・お客様の声はまだご紹介できません。ベータ招待の準備を進めています。

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※ 本記事の数値は、株式会社サイバーエージェント GEOラボと株式会社Itera(LLMOチェキ調べ)の公表調査の値です。2 つの調査は対象と聞き方が違うため、値どうしを並べて増減や差を読むことはできません。Itera の数値は EC・通販で生成 AI を活用した経験のある人の割合で、全国の消費者全体を代表しません。図の値は Itera の公表値そのままで、作図だけを当社で行いました。数値は 2026 年 9 月 30 日に両社の原典で確かめました。

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