シェアオブボイス(SOV)とは|AIの回答で数える計算例

公開日: 約 8 分で読めます#シェアオブボイス #SOV #AI検索 #競合比較 #KPI

シェアオブボイス(SOV)とは|AIの回答で数える計算例

シェアオブボイス(Share of Voice・SOV)は、分母に何を入れるかで別の数字になります。AI の回答で数えるなら、分母に入れたブランドを数字の横に書き、分母の書かれていない SOV どうしは比べません。

この記事でわかること
- ニールセンの説明では、広告の SOV はカテゴリー・市場・チャネル・時点ごとの全メディア支出に占めるブランドの支出の割合
- Ahrefs の日本語ブログ(英語記事の翻訳)は、SOV の式の「可視性の値」をチャネルに合う指標で選ぶとしている
- エリスグリ AIO の競合比露出シェアは、登録した自社と競合だけを分母にし、未登録のブランドは入れない
- 無料の AI 検索診断の結果画面は、自社と入れた競合(最大 3 社)の名前が出た回答の数を並べる。画面に % で出るのは見つかり率で、SOV は出ない

シェアオブボイス(SOV)とは — 広告費の割合から、AI の回答での登場の割合へ⁠

SOV は競合と比べた自社の割合で、何を数えて割るかは測る側が決めます。

もとは広告の用語です。ニールセンは、ブランドの SOV を「そのカテゴリー、その市場、そのチャネル、その時点における全メディア支出の割合」で表すメディア支出だと説明しています(ニールセン・2025 年 3 月の記事・2026年10月9日取得)。

広告費の SOV は出稿のデータで出すもので、AI の回答の数では代わりません。

ChatGPT に出る広告の枠と回答の関係は、ChatGPT広告とは|回答に影響しない仕組みと、回答側の確かめ方で扱っています。

Ahrefs の日本語ブログ(英語記事の翻訳)は、SOV はもとは競合と比べた広告シェアの尺度で、いまは定義を市場でのブランド認知度まで広げられると書いています。式は「SOV = ブランドの可視性 / 市場認知の合計可視性」で、「可視性の値」はチャネルに合う指標で変わるとしています(Ahrefs 日本語ブログ・2026年10月9日取得)。

本記事で扱う AI の回答での SOV は、分子が自社の名前が出た回答の数、分母が決めたブランドの名前が出た回答の数の合計です。1 つの回答に何度出ても 1 回と数えます。

この割合を KPI にしている例が、エリスグリ AIO(AI 検索での自社の見え方〔GEO / AIO〕を計測・改善するツール)の「競合比露出シェア(SoV)」です。説明文は「自ブランドの言及回答数 ÷ 登録ブランド全体の言及回答数の合計 × 100」で、未登録のブランドは分母に含みません。

15 回答で 3 通りに計算すると、値がずれる⁠

同じ 15 件の回答でも、分母に入れるブランドの決め方で、数字は 28.6%・23.1%・40.0% に分かれます。

次の計算例は、手順を見せるために置いた仮の数字です。5 つの質問を 3 つの AI に聞いて 15 件の回答が返り、「AI 回答なし」「取得できず」は 0 件とします。

競合は B・C・D の 3 社を先に決め、名前が出た回答の数は自社 A が 6、B が 9、C が 4、D が 2 とします。決めていなかったブランド E も、5 件の回答に名前が出ていたとします。

分母の取り方計算値と、その数字が答える問い
① 決めた競合と自社だけ6 ÷(6 + 9 + 4 + 2)28.6%・決めた競合の中での自社の割合
② 回答に出た全ブランド6 ÷(21 + 5)23.1%・AI が挙げた全ブランドの中での割合
③ 回答の数6 ÷ 1540.0%・見つかり率(SOV ではない)

分子はどの行も自社 A の 6 で、変わるのは分母だけです。

① は、決めた 4 ブランドの中で自社がどれだけ答えに出たかを表します。前節の競合比露出シェアは、この ① の形です。

自社の名前が出た回答が 1 件増えて 7 になると、① は 7 ÷ 22 で 31.8% です。

② は、AI が挙げた全ブランドの中での割合です。E のように決めていなかった会社が答えに出ると、分母が増えて ① より低く出ます。

② を出すには、回答の全文を読んで E のような会社も拾う必要があります。同ツールの無料 AI 検索診断(以下、無料チェック)の画面が数えるのは診断に入れた競合だけで、回答も冒頭 240 字の抜粋しか表示されません。

見落とした会社を探すなら、競合の候補を入れ替えて ① を取り直す方法もあります。同じドメインを 24 時間以内に診断し直すと、競合を変えても前回の結果が出るので、取り直しは前回から 24 時間たってから行います。

③ は 15 件の回答のうち自社の名前が出た割合で、SOV ではなく見つかり率という別の指標です。

同じ 15 件の回答を 3 通りの分母で割った計算例。① 決めた競合と自社 6 ÷ 21 = 28.6%、② 回答に出た全ブランド 6 ÷ 26 = 23.1%、③ 回答の数 6 ÷ 15 = 40.0% は見つかり率で SOV ではない

① の分母は、無料チェックの画面の回数でそのまま組めます。

同じ割り算を、自社の質問で出す手順⁠

① の SOV は、無料チェックの結果画面に並ぶ回数を書き出し、手元で割れば出せます。

  • 診断を通す — 自社の URL かブランド名を入れる。質問は自動で用意される候補から最大 5 つ選び(自分で書けるのは 1 本)、競合の候補も実行前に直せる(競合は 3 社まで)
  • 回数を書き出す — 結果画面の「AI の答えに登場したブランド」に並ぶ「N 回」を、自社と競合の分だけ写す
  • 割る — 自社の回数を、並んだ回数の合計で割る。この区画は % を出さず、結果画面の最上段に大きく出る % は ③ の見つかり率なので、割り算は手元で行う

作例と同じ割り算の材料は、エリスグリ AIO の無料 AI 検索診断で、自社の URL かブランド名からいま出せます。登録は要らず、結果画面に自社と入れた競合の回数が並びます。

1 回の診断の回答は最大 15 件なので、前節の 31.8% のように、自社の名前が出た回答が 1 件違うだけで ① は 3 ポイントあまり動きます。登録後の競合比較でも、回答数が 10 件未満のブランドの数字は振れやすいため参考値の扱いです。

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検索順位そのものの計測はしません(引用元ページの Google 順位を参考表示するに留めます)。無料チェックで聞く AI は、AI による概要(AI Overview・画面の表記は GAIO)と ChatGPT・Gemini の 3 つで、Perplexity・AI モード・Copilot の答えは回数に入りません。

手順 2 で写す区画には「N つの質問を M つの AI に聞いた T 回答に、名前が出てきた回数です」という説明が付き、N・M・T には実際の数が入ります。T は「AI 回答なし」「取得できず」を除いた回答の数で、作例の 15 にあたります。

並ぶのは自社と、診断に入れた競合だけです。だから並んだ回数の合計で割れば、分母はそのまま ① の形になります。

答えに一度も出なかった競合は行が出ないので、0 回として扱います。4 社以上を同じ分母に入れるなら、1 回の診断の回数では組めず、回答を自分で集めて社名を数えます。

SOV が上がっても見つかり率が下がる例と、数字の横に書くもの⁠

SOV が上がった回でも、自社の名前が出た回答は減っていることがあります。

2 回目の計算例も仮の数字です。同じ 5 つの質問を同じ 3 つの AI に聞き、名前が出た回答が自社 5・B 5・C 2・D 1 になったとします。

① は 5 ÷ 13 で 38.5% となり、1 回目の 28.6% から 9.9 ポイント上がります。一方で見つかり率は 5 ÷ 15 で 33.3% と、40.0% から 6.7 ポイント下がります。

自社の名前が出た回答は 6 件から 5 件に減りました。SOV が上がったのは、競合の登場がそれ以上に減ったためです。

SOV の読み方として、見つかり率を必ず隣に置きます。見つかり率の分母を自分の結果で数え直す手順は、AIO診断を無料で|AIOチェックでAIに実際に聞いた結果の読み方の作例でたどれます。

数字の横には、次の 3 つも書いておきます。

  • 分母に入れたブランド — 自社と、決めた競合の名前(作例なら A・B・C・D)
  • 回答の数 — 割り算のもとになった回答の件数(作例なら 15 件)
  • 日付 — 診断した日

無料チェックの結果は 1 回のスナップショットで、前の回と並べる画面はありません。

結果の URL も 90 日で失効するので、2 回分を比べるなら、1 回目の回数と 3 つの項目を手元に控えておきます。質問の候補は診断ごとに用意し直されるので、聞いた質問も控えます。

代理店のレポートなどに分母の書かれていない「SOV 35%」があっても、作例の 28.6% のような数字とはそのまま比べません。先に、何を数えた割合か(広告費か、回答の数か)と、分母に入れたブランドを確かめます。

言及の有無や引用の有無など、SOV と並べて置く KPI の軸は、AIO・GEOのKPI指標は何にすべきか|順位に代わる4つの軸で 4 つに分けています。競合との差がどの層で開いているかは、AI検索で競合の名前は出るのに自社が出ない|差を3つの層で測るで扱っています。

SOV より前に何を測り始めるかは、AIO・LLMO・GEOとは|違いと、先に測るものの完全ガイドで扱っています。

よくある質問(FAQ)⁠

Q1. 1 つの回答に自社名が 2 回出たら、2 回と数えますか?⁠

数えません。名前が出た回答の数で数えるので 1 つの回答に何度出ても 1 回で、無料チェックの画面の回数も同じ数え方です。

Q2. 広告の SOV と同じ物差しで比べられますか?⁠

比べられません。広告の SOV はメディア支出の割合で、本記事の SOV は名前が出た回答の数の割合なので、分子と分母の単位が違います。

Q3. 競合を決めていないと、SOV は出せませんか?⁠

分母が自社だけだと名前が出た回は必ず 100% になるので、先に競合を決め、それまでは見つかり率を見ます。無料チェックは競合の候補を自動で用意し、実行前に直せます。

まとめ: 次にやること⁠

  • 分母に入れるブランド(自社と、比べたい競合)を決めて書き出す
  • 名前が出た回答の数を ① の形で割り、数字の横に分母のブランド・回答の数・日付を書く
  • 次に測った日の SOV を、同じ回の見つかり率と並べて控える

AI の回答での SOV は、分母に入れたブランドを横に書いて初めて、ほかの SOV と比べられる値になります。

競合を 1 社足すたびに回数の列と割り算が 1 組ずつ増え、前の回も同じ分母で割り直すことになります。

分母を決めた競合に絞れば列は固定でき、回答に出た全ブランドで割るなら全文から社名を拾う手間が加わり、回答数で割れば見つかり率になります。

① と同じ分母の割合は、登録後ならエリスグリ AIO の画面の「競合比露出シェア(SoV)」に、推移の小さなグラフと並んで出ます。

現在プレローンチ段階のため、導入実績・お客様の声はまだご紹介できません。ベータ招待の準備を進めています。

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※ 本記事の計算例はどれも手順を見せるための仮の数字で、実際に診断した結果ではありません。競合比露出シェアの定義と無料チェックの画面の文言は、2026 年 10 月 9 日時点の仕様によります。ニールセンと Ahrefs の記事は同日に取得し、Ahrefs は英語記事の日本語訳です。AI の答えは、聞く日や場所、会話の流れでも変わります。

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