ChatGPTに自社が出てこない|最初に確認すべき3つのこと
公開日: 最終更新日: #ChatGPT #AI検索 #GEO #ブランド可視性 #LLMO

ChatGPT に自社が出てこないときは、「出てこない」と一括りにせず、3 つの状態に切り分けることから始めます。状態が違えば次に取るべき手も変わり、1 回の結果と 1 つのエンジンだけで判断すると打ち手を誤ります。
この記事でわかること
- 状態は 3 つ: ● 引用つき(URL あり)/◐ 引用なし(名前は出るが URL なし)/○ 言及なし。見落とされやすいのは ◐
- AI の引用元は自社サイトの外に広がる。国内推計で Wikipedia 28.4%・note 19.2%、ChatGPT の引用ドメインで prtimes.jp が 2 位
- 手動で測るなら、指名なしの質問 10〜20 問 × 複数エンジン × 3 状態で、競合名と日付を付けて繰り返す
1. これは、あなたの会社だけの話ではない
「ChatGPT にうちの会社が出てこない」という状況は、採用と BtoB 購買の両方の文脈で報告されています。
ITmedia NEWS の記事は、採用の現場で起きた事例を紹介しています。ある企業でサマーインターンのエントリーが例年の半数に落ち込み、前年の面接アンケートでは「半数が LLM を利用して就活をしている」という結果が出ていました。
そこで複数の LLM に自社が属する業界とおすすめ企業を尋ねてみたところ、自社がまったく出てこなかった——という話です。背景には広報費の削減があり、Web 上での露出が減っていたことが効いていた、と記事は指摘しています。
出典: 久松剛「『ChatGPTにうちの会社が出てこない』──採用担当を悩ます"AI就活時代"の容赦なき実態」ITmedia NEWS, 2026年6月22日 (2026年7月19日取得)
同記事は、2026 年卒の就活生の「3 人に 2 人が就職活動で AI を使っている」(マイナビ調べ)と、就活準備で生成 AI を使った学生は 4 割(学情調べ)という調査も紹介しています。一方、Z 世代の約 7 割は就職・転職活動で生成 AI を「使わない」とする調査結果もあり、利用は広がりつつもまだ二極化の途上だと整理されています。
購買の側でも同様の変化が報告されています。BtoB 購買検討者の 62.9% が「企業サイトの代わりに生成 AI の要約を使うことがある」と回答したという調査結果があります。
出典: 株式会社IDEATECH「検索しない時代のBtoBマーケティング」2026年7月16日, PR TIMES
マーケティングだけの問題ではなく、採用や取引先の下調べを含めて「AI に何と説明されているか」が効いてくる、という捉え方が必要になっていると考えています。
2. 「出てこない」には 3 つの状態がある
1 回聞いて名前が出なかったからといって、「AI は自社を知らない」と結論づけるのは早計です。実務上、状態は少なくとも 3 つに分かれます。
| 状態 | 見え方 | 意味 |
|---|---|---|
| ● 引用つき | 回答に自社が登場し、引用元として URL も示されている | 参照先が明確な状態。どのページ・どの媒体が効いているかを追える |
| ◐ 引用なし | 名前は出てくるが、引用元 URL が示されていない | 学習データの中にはあるが、参照先が明確でない状態だと捉えています |
| ○ 言及なし | そもそも名前が出てこない | 今回の質問の文脈では、候補にすら入っていない状態 |
当社はこれを 言及の 3 状態 と呼んでいます(詳しくは言及の 3 状態の解説記事)。◐ と ● はどちらも「言及あり」で、引用元 URL が示されているかどうかで分かれます。
見落とされやすいのが ◐ です。「名前は出た」と安心してしまうケースと、「引用リンクが付いていないから出ていないことにする」ケースの両方があり、どちらも打ち手を誤ります。
◐ は「認知はされているが、参照先として指名されていない」状態で、● に近づけるための打ち手が最も具体的に立てやすい領域だと考えています。
名前が出ていても、どんな文脈で出ているかは別問題です。推奨の文脈で出ているのか、比較の中で当て馬として出ているのかで意味はまったく違います。
「含まれること」と「好意的に扱われること」は別、という論点で、「好意度」で扱われ方を測る記事で詳しく扱っています。
◐ を落とさずに 3 状態と文脈まで残す記録先が、エリスグリ AIO(AI 検索での自社の見え方〔GEO / AIO〕を計測・改善するツール)です。6 エンジンの回答を定点で 3 状態と好意度に記録し、手動計測で最も落ちやすい ◐ をデータモデルの中心に置いています。
なお、先に現在地の見当だけ付けたい場合は、サイトの URL を入れるだけで使える無料のAI検索診断(5 つの質問)から始めることもできます(1 日あたりの実施上限あり。スコアで煽ることはしません)。
AI のおすすめに、あなたの会社は入っていますか。クレジットカード不要。14 日間、自社と競合の AI 検索での見え方を無料で計測できます。無料で 14 日試す →登録後は無料トライアルも利用できます3. なぜ出てこないのか — 引用元の構造から考える
原因は断定できませんが、AI が何を引用元にしているかの公開データから、構造的な仮説は立てられます。AI がどの情報をどう選ぶかの内部処理は公開されていないため、因果を断定する記述は本記事では避けます。
3-1. AI は自社サイトだけを見ていない
日本市場の AI 引用元は自社サイトの外に広く分散している、という外部調査があります。国内の AI 引用元ドメイン推計シェアでは、note が Wikipedia に次ぐ上位に入ったという調査結果があります(COOD株式会社, 2026年1月, PR TIMES) 。
具体的な内訳(Wikipedia 28.4% / note 19.2%)は、同調査を引用した株式会社NEXER Group の分析記事で確認できます(2026年2月9日) 。
ChatGPT の引用ドメインで prtimes.jp が 2 位・引用数 95,655 回という報告もあります(Ahrefs Brand Radar 2026年4月公表データ。株式会社IDEATECH「PR TIMESはなぜAIに拾われるのか」2026年5月21日, PR TIMES で紹介) 。
日本語版 Wikipedia は「AIによる概要」「AIモード」共通の引用ドメインで 2 位、価格.com は両システム共通の引用ドメインです。Yahoo!知恵袋は「AIモード」の引用ドメインで 87 位(9,173 回)ですが、「AIによる概要」ではトップ 1000 圏外です(Ahrefs 公式ブログ日本語版「【AIによる概要 vs AIモード】日本におけるトップ1000引用ドメイン分析」2025年11月18日) 。
ここから言えるのは、自社サイトを整えるだけでは足りない可能性があるということです。note・プレスリリース・比較サイト・Q&A サイト・Wikipedia に何と書かれているかの総体が、AI の回答の材料になっていると考えられます。
前掲の ITmedia の事例で「広報費の削減で Web 上での露出が減っていた」ことが背景に挙げられていたのも、この構造と整合します。
3-2. エンジンによって結果が違う
同じ Google 系でも「AIによる概要」と「AIモード」で引用ドメインの傾向が異なることが、Ahrefs の調査で示されています。知恵袋の例が分かりやすく、片方には入り、もう片方ではトップ 1000 圏外です。
ChatGPT・Gemini・Perplexity まで広げれば、差はさらに大きくなります。ChatGPT だけを見て「AI に出てこない」と判断するのは、1 つの検索エンジンだけを見て順位を語るようなものです。
商品検索での AI 活用は ChatGPT が 51%、Gemini が 34% という調査もあります(Criteo 調査・日本を含む 6 カ国。ネットショップ担当者フォーラム(インプレス)2025年8月22日) 。利用されているエンジンは 1 つではありません。
3-3. 「Google で 1 位なのに AI で出てこない」が起きる理由
検索順位は「どのページを表示するか」の評価で、AI の回答は「どの情報を材料にして文章を組み立てるか」という別の処理です。両者が一致する保証はなく、SEO で成果を出してきた企業ほどこの乖離に戸惑います。
既存の SEO 順位計測ツールで良い数字が出ていても、AI 検索での見え方は別途測る必要があります。この乖離は「Google で 1 位なのに AI に出てこない」を扱った記事で詳しく整理しています。
4. 今日からできる確認手順
ツールを入れる前に、まず手で測ります。最初の一歩としては十分に有効です(AIO・GEO の全体像と計測の進め方は、AIO・GEO の完全ガイドで整理しています)。
手順
- 質問リストを作る(10〜20 問)。「◯◯(自社カテゴリ)のおすすめは?」「◯◯に強い会社は?」のような指名なしの質問を中心に。自社名を含む指名質問も 2〜3 問混ぜます
- 複数のエンジンで同じ質問を投げる。最低でも ChatGPT と Google の AI による概要の 2 つ。可能なら Gemini・Perplexity も
- 結果を 3 状態で記録する。● 引用つき(URL あり)/ ◐ 名前は出たが URL なし / ○ 出てこない。「出た/出ない」の 2 値にしないことが肝心です
- 競合名も同じ表に記録する。自社だけ見ても、相対的な位置は分かりません
- 文脈をメモする。推奨として出たのか、比較の一項目として出たのか
- 日付を記録し、同じ質問リストで繰り返す。回答は毎回同じとは限らないため、1 回の結果を過信しないこと
手動でやる場合に必ず当たる壁
- 再現性: 同じ質問でも回答は毎回同じとは限りません。1 回のスナップショットでは判断できません
- 工数の掛け算: 4 エンジン × 20 質問 × 週次 = 月 320 回の手作業になります
- 記録の粒度が落ちる: 手作業が重くなるほど、◐ の記録が省略されがちです
- 比較の維持: 競合を含めた表を毎週更新し続けるのは現実的に難しくなります
この掛け算が回らなくなった時点が、ツールを検討するタイミングだと考えています。
その段階の道具として、エリスグリ AIO は競合 1 社ごとの「自社 vs 競合」のカルテと、エンジン別のブランド順位表を持っています。○(言及なし)の状態のときは、まず競合がどう扱われているかを見るところから始めることが多いです。
提案エンジンは、日本の媒体構造に沿って次に取るべきアクションを示します。媒体は note / PR TIMES / ameblo / 価格.com / 知恵袋 / 公式サイト / Wikipedia など 10 分類で、§3-1 の「自社サイトだけでは足りない」に対応する部分です。
SEO の順位計測はやりません(引用元ページの Google 順位を参考表示するに留めます)。料金プランの内容と金額は、サイト上の表示が最新です。
現在プレローンチ段階のため、導入実績・お客様の声はまだご紹介できません。ベータ招待の準備を進めています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 一度出てこなかっただけで、対策が必要と判断していいのでしょうか?
いいえ。AI の回答は同じ質問でも毎回同じとは限らないため、質問リストと頻度を固定した定点観測にしてから判断することをおすすめします。
Q2. Q&A サイトや口コミに自社について投稿してもらうのは有効ですか?
自作自演の投稿や、依頼したことを明示しない投稿はステマ規制(景品表示法の指定告示)に抵触するおそれがあります。Wikipedia も自己表示的な編集を中立性のガイドラインで禁じており、できるのは「第三者が書ける状態を作る」ことです。
まとめ: 次にやること
- 自社カテゴリで買い手が聞きそうな質問を 10〜20 問リスト化する
- ChatGPT と Google の AI による概要の 2 つ以上に同じ質問を投げ、結果を 3 状態(●/◐/○)で記録する
- 競合名も同じ表に記録し、日付を付けて同じリストで繰り返す
「出てこない」は 3 状態とエンジン別に切り分けてから、次の手を選びます。質問 20 本を複数エンジンに投げて ◐ まで記録し、競合と一緒に日付つきで繰り返す作業は、月 320 回に近づくと手作業では続きにくいのが実情です。
この段階の選択肢は、質問リストを固定した表計算の運用か、エンジンをまたいで回答を記録し続ける AI 検索の計測ツールです。エリスグリ AIO は、6 エンジンの回答を定点で 3 状態に記録し、競合を含めた表を同じ枠組みで更新します。
関連記事
- AI検索で競合の名前は出るのに自社が出ない — 競合との差の測り方
- AI検索の可視性を計測する方法 — 計測実務の手順
- GEO・AIO 対策は何から始めるか — 最初の一歩の整理
ChatGPT での見え方も、URL を入れるだけで無料診断。5 つの質問に答えるだけで、ChatGPT を含む AI 検索での自社の見え方がわかります。無料でAI検索診断を試す →登録後は無料トライアルも利用できます
登録して継続計測するなら無料トライアルへ。
※ 本記事の調査数値は、ITmedia NEWS・IDEATECH・COOD/NEXER Group・Ahrefs・Criteo による外部の公表資料であり、当社の実測値ではありません。調査手法・対象・期間により数値は変動します。