検索離れは本当か|3つの調査で見る検索エンジン利用の変化

公開日: 約 7 分で読めます#検索離れ #検索エンジン #生成AI #AI検索 #調査データ

検索離れは本当か|3つの調査で見る検索エンジン利用の変化

「検索離れ」に関わる国内の調査を 3 つ集めると、38.3%・44.8%・22.1% という値が出てきますが、聞いた相手も設問も違います。本記事では、対象と設問をそろえて並べます。

この記事でわかること
- 調べものの際に「生成 AI ではなく検索エンジンを使うこと」が「まったくない」と答えた人は 38.3%、20 代では 48.0%(全国の 20〜60 代 2,000 人・2026 年 5 月・ナイルのSEO相談室調べ)
- 生成 AI で調べ物をしたことがある社会人 2,204 人のうち 44.8% が、検索エンジンの利用頻度が「減った」と回答(マネーフォワード・2026 年 1 月時点)
- 検索 AI サービスを使うようになってから従来型検索の利用の減少を自覚している層は 22.1%(Hakuhodo DY ONE「AI検索白書2026」・2025 年 11 月調査)

生成 AI ではなく検索エンジンを使うことが「まったくない」人 — 20 代は 48.0%⁠

生成 AI ではなく検索エンジンを使うことが「まったくない」と答えた人は、全体の 38.3% でした。SEO・AI 検索の支援を手がけるナイルが、全国の 20〜60 代 2,000 人に 2026 年 5 月に聞いた結果です(ナイルのSEO相談室調べ「検索エンジンの利用実態調査」・2026年5月1日〜2日・インターネット調査・2026年9月25日取得)。

設問は「調べものをするのに、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)ではなく検索エンジンを使うことはありますか?」でした。答えは、よくある 37.4%、ときどきある 24.3%、まったくない 38.3% に分かれています。

年代別の「まったくない」は、20 代 48.0%、30 代 39.6%、40 代 32.0%、50 代 33.3%、60 代 33.3% でした。20 代がいちばん高い値です。

「まったくない」は、検索エンジンを一切使わないという答えではありません。設問は、生成 AI をおいて検索エンジンを選ぶ場面があるかどうかを尋ねています。

なお「検索離れ」は本記事の呼び方で、3 つの調査の原典にこの語はありません。では、使う回数の側から聞くと、数字はどう出るのでしょうか。

検索エンジンの利用頻度が減ったと答えた人 — 生成 AI で調べ物をした社会人の 44.8%⁠

生成 AI で調べ物をしたことがある社会人のうち 44.8% が、検索エンジンの利用頻度が「減った」と答えました。マネーフォワードが 2,204 名に聞いた、2026 年 1 月時点の調査です(マネーフォワード「生成AIと検索エンジンの利用実態調査(2026年1月時点)」・インターネット調査・2026年1月16日〜・2026年9月25日取得)。

年代で見ると、20 代は 57%、50 代は 30% が「減った」と答えています。いつと比べて減ったかは、公開ページの本文には書かれていません。

同じ社会人 2,204 名では、AI の回答を得たあと 8 割以上が「状況に応じて再調査を行う」と答えました。他のサイトで再調査する場面の 1 位は「情報の信頼性を確認したい時」の 28.4% です。

発行元は、この結果のまとめに「AIで効率的に情報収集、検索エンジンは確認や深掘り」という見出しを付けています。検索エンジンを確認や深掘りに使う側に置いた、発行元の読み方です。

従来型の検索が減ったと自覚する層 — AI 検索白書で 22.1%⁠

検索 AI サービスを使うようになってから、従来型検索の利用の減少を自覚している層は 22.1% でした。広告会社の研究組織が 2025 年 11 月の調査データをもとにまとめた「AI検索白書2026」を、講演で紹介した報告です(Hakuhodo DY ONE のブログ掲載の講演レポート〔Web担当者Forum 記事の転載〕・2026年5月8日・2026年9月25日取得)。

同社の抜粋ブログは、全体の約 22% が「URLをクリックしてWebサイトで情報収集をする機会は減少した」と回答したと紹介しています。2 本のブログで言い回しが違うため、本記事は 22.1% の記述に沿って読みます。

同じ白書では、最も利用する情報収集手段を一つ選ぶ設問で「AI検索」を選んだ人が、前回比で約 3.5 倍でした(同社の抜粋ブログ・2026年3月2日/前回の時期は同社ニュースリリース・2026年3月2日)。前回は 2025 年 3 月の調査です。

調査の人数や方法は、公開ページに記載がありません。

検索を経ずに AI の答えで調べ終える人に届くかは、検索順位より、その答えの中に自社が出るかで左右されます。エリスグリ AIO(AI 検索での自社の見え方〔GEO / AIO〕を計測・改善するツール)では、5 つの質問への AI の答えに自社が出るかを、URL を入れるだけの無料診断で確かめられます。

検索の回数を数えたり、検索離れの度合いを測ったりする使い方には、無料診断は向きません。結果には、答えの中の自社の有無と引用元が並びます。

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検索順位そのものの計測はしません(引用元ページの Google 順位を参考表示するに留めます)。

サイトを訪れないまま終わる検索のデータは、別記事のゼロクリック検索とは?日本のデータで影響と測り方を整理に集めています。呼び名の違いと測る順番は、AIO・LLMO・GEO の完全ガイドが受け持つ範囲です。

では、ここまでの 3 つの数字は、それぞれ何を数えた数字でしょうか。

3 つの数字はなぜ違うのか — 聞いた相手と設問が違う⁠

3 つの調査は、全国の 20〜60 代、生成 AI で調べ物をした社会人、対象が公開されていない生活者と、聞いた相手の範囲がそろっていません。並べると次のとおりです。

調べた会社(時点)聞いた相手答えと数字
ナイル(2026 年 5 月)全国の 20〜60 代 2,000 人「まったくない」38.3%
マネーフォワード(2026 年 1 月)生成 AI で調べ物をした社会人 2,204 人利用頻度が「減った」44.8%
Hakuhodo DY ONE(2025 年 11 月)生活者(人数・対象は公開ページに記載なし)減少を自覚している層 22.1%

違いは 3 点に絞れます。

  • 相手 — 全国の年代別の生活者か、生成 AI をすでに使う社会人か、対象が公開されていないか
  • 設問 — 検索エンジンを選ぶ場面があるか、利用頻度が減ったか、減少を自覚しているか
  • 時点 — 2025 年 11 月、2026 年 1 月、2026 年 5 月で、最大で半年ほど離れている

3つの調査の聞いた相手・聞いたこと・値を並べたカード。全国の20〜60代で、生成AIではなく検索エンジンを使うことが「まったくない」38.3%、生成AIで調べ物をした社会人で「減った」44.8%、生活者で減少の自覚22.1%

変化を聞いた 2 つの調査(マネーフォワード・Hakuhodo DY ONE)は、どちらも検索エンジンや従来型検索の利用が減ったと答える人がいることを示しています。ナイルは 2026 年 5 月の 1 時点の調査で、変化は聞いていません。

検索エンジンをやめた人の割合を示した調査は、この中にありません。「検索離れは本当か」と問われれば、3 つの調査からは、検索が減ったと答える人はいるものの、検索エンジンをやめたとまでは言えません。

ナイルの調査では、生成 AI ではなく検索エンジンを使う理由の 1 位は「検索エンジンのほうが使い慣れているから」の 53.0% でした。「公式サイトの情報を直接確認したいから」も 32.0% あります。

検索の手段として生成 AI を使う人の割合を聞いた調査は、生成AIの利用率は何%?検索の代わりに使う人の割合を整理で紹介しています。

よくある質問(FAQ)⁠

Q1. 検索離れが進むと、検索エンジンは使われなくなりますか?⁠

3 つの調査からは言えません。どれも将来の利用を見積もった数字ではないためです。ナイルの同じ調査で、将来、調べものがすべて AI で完結できるようになると思うかを聞いた問いには、「どちらとも言えない」41.4%、「はい」30.3%、「いいえ」28.3% と答えが分かれています。

同じ調査では、AI による概要が出ても通常の検索結果を優先して見ることが「よくある」31.9%、「ときどきある」52.1% でした。AI による概要がどれだけ出ているかはAI Overviewの表示率は日本語検索で何%?で扱っています。

Q2. 検索エンジンのシェアも変わっていますか?⁠

シェアは、サイトに届いた参照元を集計した統計で、本記事の 3 調査のような本人の申告とは別物です。数字と読み方は日本の検索エンジンシェア|PCとモバイルで違う推移とAI検索にあります。

まとめ: 次にやること⁠

  • 調査ごとに、聞いた相手(全国 / 生成 AI 利用者 / 記載なし)と設問の違いを資料の注に残す
  • 自社の分野で、顧客が AI に投げそうな質問を 5〜10 本書き出す
  • その質問を ChatGPT・Gemini・AI による概要で 1 度ずつ見て、自社が出たかと引用元を記録する

3 つの調査は、生成 AI をおいて検索を選ばない場面や、検索が減ったと答える人がいるところまでを示しています。

自社の質問を月に 1 度ずつ見て回ると、確認日と引用元の列が月ごとに伸びていきます。

質問が月に数本なら表計算の 1 シートで足り、数十本を毎月回すなら計測ツールの出番です。

記録表のうち、答えに自社が出たかと引用元を書く欄は、エリスグリ AIO で埋まります。

現在プレローンチ段階のため、導入実績・お客様の声はまだご紹介できません。ベータ招待の準備を進めています。

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※ 本記事の数値はナイル(ナイルのSEO相談室調べ・調査ページ)・マネーフォワード・Hakuhodo DY ONE の公表調査で、当社の実測値ではありません。3 つの数字は相手・設問・時点が異なり、合算や平均の対象にはなりません。ナイルの値は同社の公表値をそのまま記載しています。いずれも 2026 年 9 月 25 日に確認しました。

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