AI 流入の見方(GA4 連携)
最終更新日: 2026-09-06
AI 流入画面は、Google アナリティクス(GA4)を接続すると使える画面です。AI 検索での言及や引用が「実際の訪問」と「キーイベント(CV)」につながっているかを、計測データと GA4 のデータを突き合わせて確認できます。集計期間は直近 12 週(月曜〜日曜の完全な週。ライトプランは 4 週)で、その前の同じ長さの期間と比較します。GA4 の反映は 2 日ほど遅れるため、終了日は「2 日前」を含む直近の日曜です。引用側も同じ期間で集計します(日付を揃えるため、直近の数日の引用はまだ表に入りません)。GA4 の日付はプロパティのタイムゾーンで集計されるため、日本以外のタイムゾーンで作られたプロパティでは日付が最大 1 日ずれます。
1. AI 経由の流入を 4 つの数字で読む
- AI 経由の訪問(セッション) — GA4 の参照元が ChatGPT・Perplexity・Gemini・Copilot・Claude などの AI サービスだったセッション数です。前期比は「相対 % + 増減数 + 前期の値」の 3 点で表示します。
- サイト流入に占める割合 — サイト全体のセッションのうち AI 経由の割合です。実数と割合を並べることで、「多いのか少ないのか」と「誤差の範囲か」の両方が読めます。
- AI 経由のキーイベント(CV) — AI 経由セッションで発生したキーイベント数と、サイト全体のキーイベントに占める割合です。0 でも「総 CV は動いている」ことが分かるように分母を併記します。
- CV 率(AI 経由 / それ以外) — 自社サイト内での比較です。業界平均との比較は行いません(出典によって結論が割れるため)。
下の表は AI サービス別の内訳です。「その他 AI」には、辞書に無い参照元でも GA4 が「AI アシスタント」チャネルと判定したセッションを含みます。
2. 引用されたページと AI 流入の突合表を読む
「AI が回答の根拠として引用した自社ページ」(計測データ)と、「AI サービスから来た人が最初に開いたページ」(GA4 の着地ページ)を、URL のパスで突き合わせた表です。行は自社ページ 1 つにつき 1 行で、状態は 3 つに分かれます。
- 引用あり・流入あり — 引用が実際の訪問につながっているページです。
- 引用あり・流入なし — AI には読まれているのに人が来ていないページです。回答の中でのリンクの出方や、ページの内容・見出しの見直し候補になります。
- 流入のみ — 計測プロンプトでは引用を検知していないのに AI から人が来ているページです。未計測の質問で引用されている可能性があるので、計測プロンプトの追加候補として使えます。
表の上のチップで状態を絞り込めます。「引用回数」と「AI 流入」の右の小さな数字は前期比です。GA4 が未接続のときは流入と CV の列が「—」になります(計測して 0 だった場合は「0」と表示します)。
3. 主要 CV を 1 つ選ぶと精度が上がります
設定の Google 連携で GA4 プロパティを選ぶと、その下に「主要 CV」の選択肢が出ます。GA4 で「キーイベント」として設定済みのイベント(例: generate_lead・purchase)が、直近 90 日の発生数つきで並びます。1 つ選ぶと、AI 経由 CV・CV 率・突合表の CV 列がそのイベントだけで揃います。未設定のときは、すべてのキーイベントの合算です。主要 CV の変更は過去の履歴にもすぐ反映されます(取り直しは不要です)。
4. 履歴は毎朝取り込み、最長 13 か月残ります
Search Console と GA4 のデータは毎朝 6 時ごろに前日分までを取り込み、履歴として保存します(保存するのは日別の集計値のみで、訪問者を識別する情報は保存しません)。接続した直後は過去 13 か月分をまとめて取り込むため、数分〜翌朝までに画面へ反映されます。取り込みが途中で止まった日があっても、翌朝の取り込みが欠けた分だけを自動で取り直します。連携を切断しても履歴は残り、同じプロパティで再接続すればそのまま続きから使えます(削除は退会時です)。プロパティを別のものに切り替えたときは、前のプロパティの履歴を消して新しいプロパティの 13 か月分を取り直します(別サイトの数字が混ざらないようにするためです)。
さかのぼれる期間はプランで異なります。ライトは直近 30 日(画面の集計は 4 週 + 前の 4 週)、スタンダード以上は 13 か月(12 週 + 前の 12 週、月次ファネルは 3 か月)です。
5. 月次ファネル「AI 言及 → 指名検索 → AI 流入 → CV」
ダッシュボードと月次レポートに、直近の完了した 3 か月を暦月で並べた月次ファネルが出ます。各段は別の仕組みで数えた実測値です(AI 言及 = 自社計測の言及回答数、指名検索 = Search Console のブランド名検索クリック、AI 流入 = GA4 の AI サービス経由セッション、CV = AI 経由のキーイベント)。上の段の人がそのまま下の段に進んだ人数ではないので、因果の断定はしていません。履歴の取り込み前の月は「—」、月の途中に欠けがある月は「(一部)」が付きます。月次レポートの「実施済みアクションと効果」にも、完了前後 4 週の AI 経由セッションが並びます。
6. 数字は「下限値」です
AI からの訪問は、参照元の情報がサイトに届いた分だけ数えられます。アプリ版の AI や一部のリンクは参照元を送らないため、実際の訪問はこの数字より多いのが普通です。掛け算で補正することはしていません(根拠のない精度を出さないためです)。
7. GAIO / AI Mode は GA4 では区別できません
Google の AI による概要(GAIO)と AI モードからの訪問は、Google 検索からの訪問に含まれて区別できません。これは Google の仕様で、回避策はありません。GAIO での露出の成果は、ダッシュボードの「指名検索の推移」(Search Console 連携)で確認してください。
よくある質問
- AI 経由の流入が 0 のままです。 — 国内サイトの平均では AI 経由はサイト流入の 0.1〜0.5% 程度で、日次では 1 桁になるサイトが大半です。まず 12 週の蓄積を待ち、割合と前期比で変化を追ってください。
- Perplexity が GA4 の「AI アシスタント」に入っていません。 — GA4 の公式チャネルは Perplexity と Claude を参照(Referral)として扱います。本ツールは参照元の辞書でこれらを AI として数えているため、GA4 の画面より多く見えることがあります。
- GA4 の権限が足りないと言われます。 — 設定の Google 連携で「再接続して GA4 を追加」を押し、Google の同意画面で「Google アナリティクスのデータの参照、ダウンロード」にチェックを入れてください。Search Console の設定は引き継がれます。
- 接続したのに数字が「—」のままです。 — 接続直後は履歴の取り込み中です。翌朝の取り込みが終わると表示されます。1 日たっても変わらない場合は、設定で GA4 プロパティが選ばれているかを確認してください。
- 週次メールに「AI 経由の訪問」の行が出ません。 — GA4 が接続済みで、直近 1 週間の履歴が揃っているときだけ行を書きます(未接続や取り込み前は行ごと省きます)。
次に読む
- 引用元分析の使い方 — 引用された URL の詳細
- ダッシュボードの見方 — 指名検索の推移