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AIO対策で「やらなくていい」とGoogleが書いたこと

公開日: #AIO対策 #Google公式ガイド #llms.txt #構造化データ #AI検索

AIO対策で「やらなくていい」とGoogleが書いたこと

AI 検索のためにやるべきだと広まっている施策のいくつかを、Google の公式ガイドは「する必要のないこと」に挙げています。ただし、そこで「Google 検索が使っていない」とまで書かれているのは 1 項目だけです。

この記事でわかること
- 公式ガイドが「する必要のないこと」として挙げているのは 5 項目(日本語版・最終更新 2026 年 7 月 14 日 UTC)
- llms.txt などの項だけ「Google 検索自体がそれらを使用しないためです」と理由が添えられている(同)
- 構造化データの項は「必須ではありません」と「引き続き使用することをおすすめします」が同じ項の中にある(同)
- 見出しの主語は英語版が「you can ignore」、日本語版が「Google 検索では、次の要素は無視されます」で違う(英語版・最終更新 2026 年 7 月 10 日 UTC)

公式ガイドはどこにあり、いつ更新されたものか

「する必要のないこと」は、Google 検索セントラルの 1 本のガイドの中にまとまっています

資料名は「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」で、該当箇所は「生成 AI 検索の誤解を解く: する必要のないこと」という節です。日本語版のページ末尾には、最終更新日として 2026 年 7 月 14 日 UTC が表示されています(Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」日本語版・最終更新 2026 年 7 月 14 日 UTC・2026 年 9 月 11 日取得)

同じページの言語メタは ja-x-mtfrom-en で、英語版からの機械翻訳であることが示されています。ライセンスは CC BY 4.0 です。

英語版の同じページには、最終更新日として 2026 年 7 月 10 日 UTC が表示されています。表記日は 4 日ずれていますが、ずれの理由はどちらのページにも書かれていません。

日本語版と英語版で表記日が違うのは、このガイドだけではありません。同じ Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」は、日本語版が 2025 年 12 月 31 日 UTC、英語版が 2025 年 12 月 10 日 UTC です(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」日本語版・最終更新 2025 年 12 月 31 日 UTC・2026 年 9 月 11 日取得)

AIO・GEO の用語と全体像はAIO・GEOとは?AI検索対策がわかる完全ガイド【2026年版】が入口になります。

では、その節には何が並んでいるのでしょうか。

「する必要のないこと」に挙がっているもの — 原文の並び順のまま

この節に箇条書きで並んでいるのは 5 項目で、それ以上でも以下でもありません

原文の並び順は、llms.txt などの特別なファイル、コンテンツの「チャンク化」、AI システム向けの書き換え、不正確な「言及」の検索、構造化データへの過度な注力です。

公式が挙げた項目公式の記述(要旨)条件語・例外
llms.txt などの特別なファイル新たに作る必要はない検出・クロールされることはある
コンテンツの「チャンク化」細かく分割する必要はない短いページが効果的な場合もある
AI システム向けの書き換え生成 AI 検索向けの書き方は不要類義語や一般的な意味は理解される
不正確な「言及」の検索ウェブ全体で探すのは役に立たない何が語られているかは回答に出せる
構造化データへの過度な注力生成 AI 検索に必須ではないリッチリザルトのため引き続き推奨

右の列は、公式が同じ項の中に書き添えている条件や補足です。片側だけを読むと、意味が変わります。

構造化データの項は「生成 AI 検索に構造化データは必須ではありません」と書いたうえで、同じ項で「引き続き使用することをおすすめします」とも書いています(同ガイド日本語版・前掲)。理由は「Google 検索のリッチリザルトの対象となる助けとなるため」と添えられています。

チャンク化の項も同じ形です。「コンテンツを細かく分割する必要はありません」のあとに、「短いページ(または長いページ)が効果的な場合もあります」と続いています。

llms.txt などの項には、Google が HTML に加えてさまざまな種類のファイルを検出・クロール・インデックス登録することがある、という注意が並んでいます。そのうえで「これはそのファイルが特別な方法で扱われることを意味するものではありません」と書かれています。

構造化データそのものの効果を相関と因果に分けた整理は構造化データはAI検索に効くのか|公式の記述と実測が扱っています。本記事が引くのは、この節の 1 項目としての記述と条件語だけです。

並べ終えると、日本語版の見出しが気になります。「無視されます」の主語は誰でしょうか。

「Google が無視する」と読めるのは、どこまでか

箇条書きの傘にあたる 1 文は、日本語版と英語版で主語が違います

日本語版は「Google 検索では、次の要素は無視されます。」と書いています(同ガイド日本語版・前掲)。英語版の同じ位置には、次の 1 文が置かれています。

"Here are a few things you can ignore for Google Search:"(Google 検索について、気にしなくてよいことをいくつか挙げます)

英語版の主語はサイトの運営者で、あなたが気にしなくてよい、という書き方です(同ガイド英語版・最終更新 2026 年 7 月 10 日 UTC・2026 年 9 月 11 日取得。訳は当社によるものです)。日本語版では、主語が Google 検索に入れ替わっています。

同じ日本語版の後半の要約節では、この話が「不自然な言及の追求などの戦術は無視できます」と、英語版と同じ側の主語で書かれています。主語が入れ替わっているのは、箇条書きの傘にあたる 1 文のほうです。

この差が結論を分けるのは、挙がった項目のうち 1 つだけです。llms.txt などの項には、英語版にも "as Google Search itself doesn't use them" という理由が添えられています。

日本語版では「Google 検索自体がそれらを使用しないためです」にあたる部分です。この項についてだけは、Google 検索が使っていないと公式が書いている、と読めます。

同じ項には、ほかのサービスのために llms.txt を作って維持するのは「まったく問題ありません」とも書かれています。「Google 検索ではそれらは無視されるため」、表示やランキングに影響しない、というのが理由です。

残りの項目について公式が書いているのは「する必要はない」までで、Google 検索が使っていないとは書かれていません。条件語の置かれ方と傘の 1 文の主語が重なるため、日本語版の箇条書きだけを読むと英語の原文より強い主張に見えます。

llms.txt そのものが実際に誰に読まれているかはllms.txt とは?効果を137,000ドメインのログ調査で確かめるにログの実測があります。本記事が引いたのは、公式ガイドがこの項をどう書いたかだけです。

公式ガイドの「する必要のないこと」を 2 面で対比した図。左に「する必要はない」と書かれた 4 項目、右に「Google 検索自体が使用しない」と理由が添えられた llms.txt の項を置いた

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「言及」の項は、原文と訳で意味が変わる

同じ英語の 1 語が、日本語版の同じページの中で 2 通りに訳されています

箇条書きの中でこの項の見出しは「不正確な「言及」の検索」です(同ガイド日本語版・前掲)。ページ後半の要約節では、同じ話を指して「不自然な言及の追求」と書いています。

英語版はどちらの位置も inauthentic で、訳し分けはありません。箇条書きの見出しは次のとおりです。

"Seeking inauthentic "mentions":"(作為的な「言及」を求めること)

inauthentic は、作為的である、本物ではない、という意味の語です。日本語版の「不正確な」は、事実として誤っている、という読み方に寄ります。

訳語の当否は本記事では判断しません。確かめられるのは、同じ 1 語の訳が同じページの中で 2 通りになっている、というところまでです。

この項には条件も並んでいます。Google の生成 AI 機能は、ブログ・動画・フォーラムのディスカッションなどから「ウェブ上の製品やサービスについて何が語られているかを表示できます」と書かれています。

そのうえで、ウェブ全体で「言及」を探しにいくことは、一見すると役立ちそうだが実際にはそれほど役に立たない、と続きます。高品質のコンテンツに重点を置くコアランキング システムと、スパムをブロックする別のシステムに依存しているから、というのが公式の説明です。

当社は AI 検索での自社への言及を記録するツールを出しており、この項目は一見すると逆風に読めます。ただし公式が書いているのは探しにいく行為についてで、既に出ている回答を記録することには触れていません。

AI が自社について誤った情報を答えるときの確認手順はAIが自社の間違った情報・古い情報を答える原因と直し方にあります。

では、公式は「する」側に何を書いているのでしょうか。

公式が「する」側に書いていること — 確かめられるところまで

同じガイドは、AI の回答に出るための前提を 2 段で書いています

1 段目は検索の側です。生成 AI 機能でページが表示される前提として、インデックスへの登録とスニペットの表示、そして検索の技術的要件の充足が挙げられています(同ガイド日本語版・前掲)。

2 段目は設定の側です。「Search Console の検索の生成 AI 機能にサイトが含まれている必要があります」と書かれています。

この設定と、そこから見えるレポートの範囲はサーチコンソールのAI検索レポートで測れること、測れないことで扱っています。

計測についても案内があります。生成 AI 機能でのコンテンツのパフォーマンスを測るなら、Search Console の生成 AI パフォーマンス レポートを使う、という書き方です。

節の締めには「明示的な SEO をまったく行わなくても多くのコンテンツが成功を収めている」という 1 文が置かれています。このガイドに書かれていることをすべて行う必要はない、とも添えられています。

公式ガイドから読み取れるのは、ここまでです。

よくある質問(FAQ)

Q1. llms.txt は置かなくていいのですか?

公式ガイドは Google 検索について、「Google 検索自体がそれらを使用しないためです」と理由を添えています(2026 年 9 月 11 日確認)。他の AI サービスが使っているかどうかについては、このガイドに記述がありません。

Q2. 構造化データはもう入れなくていいのですか?

公式は「生成 AI 検索に構造化データは必須ではありません」と書く一方、同じ項の中で「引き続き使用することをおすすめします」とも書いています。リッチリザルトの対象になる助けとなるため、という理由が添えられています。

Q3. AI 向けに文章を書き直す必要はありますか?

「生成 AI 検索向けの書き方をする必要はありません」と書かれています。AI システムは類義語やユーザーが探しているものの一般的な意味を理解できる、というのが公式の説明です。

Q4. 日本語版と英語版で内容は同じですか?

箇条書きの項目は 5 つで一致しています。違うのは最終更新日の表記(日本語版 2026 年 7 月 14 日 UTC / 英語版 2026 年 7 月 10 日 UTC)と、見出しの主語と訳語です。

まとめ: 次にやること

  • 公式ガイドの「する必要のないこと」を、日本語版と英語版で読み比べる
  • 自社で予定している施策が、この節のどの項目に当たるかを確かめる
  • AI の回答での自社の扱いは、公式ガイドとは別に記録する

公式が書いているのは、項目ごとに強さの違う「する必要はない」です。

しかもガイドは更新され、そのたびに日英を読み比べる作業が戻ってきます。

公式の更新は通知で追えます。自社がどう扱われたかは、回答を毎回自分で開くか、記録を続ける先に預けるしかありません。

エリスグリ AIO は、どの質問でどう扱われたかをエンジンをまたいで定点に残す、その預け先にあたります。

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※ 本記事が引く Google 検索セントラルの記述は、それぞれのページの記載時点のものです(「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」は日本語版が最終更新 2026 年 7 月 14 日 UTC・英語版が 2026 年 7 月 10 日 UTC、「AI 機能とウェブサイト」は日本語版が 2025 年 12 月 31 日 UTC・英語版が 2025 年 12 月 10 日 UTC)。日本語版のページには言語メタ ja-x-mtfrom-en の表記があり、英語版からの機械翻訳です。英文からの訳は当社によるもので、仕様は変更されることがあります。逐語はいずれも 2026 年 9 月 11 日に取得したものです。「同じ 1 語の訳が同じページの中で 2 通りになっている」「表記日が 4 日ずれている」の 2 点は、当社が同日に確認した事実であり、Google が書いている記述ではありません。