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GEOとSEOは何が違う?「SEOは不要」を検証し予算配分を整理

公開日:  最終更新日: #GEO #SEO #AIO #AI検索 #予算配分

GEOとSEOは何が違う?「SEOは不要」を検証し予算配分を整理

SEO と GEO は、置き換えの関係にありません。SEO は検索順位を、GEO は AI の回答での扱われ方を測っていて、対象が違います。

この記事でわかること
- 「SEO はもう不要」の根拠になる調査は「利用することがあるか」を尋ねたもので、流入の代替率ではない
- AI の引用元は自社サイトだけでなく、Wikipedia 28.4%・note 19.2% など第三者媒体に広がっている
- 検索 1 位でも AI に出るとは限らない。予算を動かす前に、AI での現在地を測る軸を 1 つ足す

GEO と SEO は、何を対象にしているのか

SEO は検索結果のどこに自社ページが並ぶかを、GEO は AI が生成した回答の中で自社がどう扱われるかを対象にします。 測っている場所が違うので、片方がもう片方を丸ごと置き換える関係にはなりにくいのです。

観点SEOGEO(AIO/LLMO を含む)
対象検索エンジンの検索結果ページ生成 AI が作る「回答」そのもの
主な指標検索順位・表示回数・クリック回答に登場するか/引用されるか/どんな文脈で扱われるか
結果の形「1 位/2 位」という順位(単一の軸)「出た/出ない」の二値では表せない(後述)
測る道具順位計測ツール(既存の SEO ツール)AI の回答を定点観測する計測(新しい領域)
変わりやすさアルゴリズム更新で変動同じ質問でも回答が毎回同じとは限らない

SEO は「順位」という単一の軸で表せました。一方 GEO では、名前は出るが引用元 URL は示されない、という中間の状態が存在します。

「出た/出ない」の二値でも「1 位/2 位」でもないこの点が、両者の測り方を根本的に変えています。用語の定義と計測の全体像は、ピラーガイド「AIO・GEOとは?AI検索での「自社の見え方」を計測する方法」で扱っています。

「AIO」という語の注意点

AI 検索対策の文脈で出てくる「AIO」には、まったく別の 2 つの意味が併存しています。 実在する記事で両方の用法を確認できます。

一つは AI Overview Optimization(Google の検索結果上部に出る「AI による概要」への最適化)という用法です。

「AIO対策(AI Overview Optimization)とは、Googleの検索結果ページの最上部に表示される『AI Overview』(AIによる概要文)に自社の情報を引用・表示させるための最適化施策です。」
— 株式会社仁頼「AIO対策会社おすすめ10選|月額費用の比較表付き【2026年版】」2026年3月24日公開(2026年7月11日更新)(2026年7月19日取得)

もう一つは AI Optimization(AI 最適化の総称)という用法です。

「AIO(AI最適化)とは、AIの回答に自社情報を引用させる施策を指します」
— AKARUMI「AIOとは?SEO・GEO・LLMOとの違いや対策、ツールについても解説」2026年4月8日公開 (2026年7月19日取得)

前者なら対象は Google の AI Overviews だけ、後者なら ChatGPT や Perplexity を含む AI 全般です。「AIO 対策」と言われたら、どちらの意味かを必ず確認してください。エリスグリ AIO(AI 検索での自社の見え方〔GEO / AIO〕を計測・改善するツール)は、後者の意味で使っています。

2 義の見分け方は「AIO対策とは?「AIO」に併存する2つの意味を出典で整理する」で扱っています。

「SEO はもう不要」は本当か

検索行動が AI に移りつつあるのは事実ですが、それが SEO をやめる根拠になるかは別の話です。 不要論はこの二つを一緒にしています。

検索行動が変わりつつあるのは事実

「SEO 不要論」の背景には、生成 AI が情報収集の入り口になりつつあるという実感があります。これを示す外部調査は複数出ています。

  • BtoB 購買検討者の 62.9% が「企業サイトの代わりに生成 AI の要約を使うことがある」と回答(株式会社IDEATECH「検索しない時代のBtoBマーケティング」2026年7月16日, PR TIMES)
  • 商品検索での AI 活用は ChatGPT が 51%、Gemini が 34%(Criteo 調査・日本を含む 6 カ国。ネットショップ担当者フォーラム(インプレス)2025年8月22日)

いずれも「利用することがあるか」を尋ねた調査です。検索流入がどれだけ置き換わったかを示す数値ではない点にご留意ください。

BtoB購買検討者の62.9%が「企業サイトの代わりに生成AIの要約を使うことがある」と回答したことを示すグラフ(IDEATECH調査・2026年7月)

商品検索でのAI活用率はChatGPT 51%・Gemini 34%と、使われているAIは1つではないことを示すグラフ(Criteo調査・日本を含む6カ国)

こうした変化は、マーケティングに限りません。採用の文脈でも、ある企業でサマーインターンのエントリーが例年の半数に落ち込んだ事例が報じられています。

その企業が複数の LLM に自社の属する業界とおすすめ企業を尋ねたところ、自社はまったく出てこなかったといいます(久松剛「『ChatGPTにうちの会社が出てこない』──採用担当を悩ます"AI就活時代"の容赦なき実態」2026年6月22日, ITmedia NEWS)

「ChatGPT に聞いても自社が出てこない」状態から何を確認すべきかは「ChatGPTに自社が出てこないときに確認したいこと」で扱っています。

自社について同じことを確かめるなら、エリスグリ AIO の無料のAI検索診断(5 つの質問)から始められます。サイトの URL を入れるだけです。

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SEO で積んだ資産は AI の引用元として効く

AI の回答は、検索エンジンが評価しているページを引用元に含むことがあります。 SEO で整えてきたコンテンツや被リンクは、AI 検索でも引用されうる土台として働きます。

同時に、AI が見ているのは自社サイトだけではありません。日本市場の引用元ドメインについては、次の調査があります。

  • 国内の AI 引用元ドメイン推計シェアで、note が Wikipedia に次ぐ上位に入ったという調査結果(COOD株式会社, 2026年1月, PR TIMES) — 具体的な内訳(Wikipedia 28.4% / note 19.2%)は、同調査を引用した株式会社NEXER Group の分析記事で確認できます(2026年2月9日)

日本のAI回答における引用元ドメインの推計シェア。Wikipedia 28.4%・note 19.2%・その他多数のドメインに分散52.4%(COOD株式会社調査の内訳を報じたNEXER Group分析記事より作図)

SEO を続けることは前提として意味があります。 一方で SEO だけでは、AI の中での見え方の全体は捉えきれないと当社は見ています。

AI の引用元には note・プレスリリース・比較サイト・Wikipedia などの第三者媒体が広く含まれるためです。

「検索 1 位= AI に出る」とは限らない

検索順位が高いことと、AI の回答に登場することは、必ずしも一致しません。

Ahrefs の日本市場分析では、同じ Google でも「AI による概要」と「AI モード」で引用されるドメインが異なる例が確認されています。Yahoo!知恵袋は「AI モード」の引用ドメインで 87 位(9,173 回)に入る一方、「AI による概要」ではトップ 1000 圏外でした(Ahrefs公式ブログ日本語版「【AIによる概要 vs AIモード】日本におけるトップ1000引用ドメイン分析」2025年11月18日)

AI 検索での見え方は、SEO の順位指標だけでは把握できません。「SEO を捨てて GEO に乗り換える」のではなく、「SEO は続けつつ、測る軸を一つ足す」という捉え方が実務的です。

「検索では 1 位なのに AI の回答には出ない」現象そのものは「Google検索1位なのにAIの回答に出てこない場合に見るべきこと」で扱っています。

予算を持つ決裁者へ: SEO と GEO の実務的な関係

既存の SEO 投資は「止める」判断ではなく、「測る軸を足したうえで配分を判断する」が現実的な順番です。

代替ではなく「重なり」と「差分」

SEO重なる部分GEO
主眼検索順位を上げる良質なコンテンツ・信頼される情報源の整備は両方に効くAI の回答での扱われ方を改善する
測るもの順位・流入引用の有無・文脈・エンジン差
既存投資継続する価値ありSEO 資産は AI 引用の土台になりうる新しい計測軸を足す

重なる部分(良質な一次情報を出す、信頼される媒体に情報を置く)は、既存の SEO 投資がそのまま活きる領域です。差分(AI の回答での扱われ方の把握)は順位計測では見えないため、別途測る必要があります。

「止める」判断より「測る軸を足す」判断

「SEO 不要論」に沿って SEO 予算を止めると、AI の引用元になりうる自社サイトの資産づくりまで止まる可能性があります。SEO で評価されるページは AI の引用元に含まれることがあるためです。

現在地が測れていない状態で予算配分だけを先に動かすと、その判断が正しかったのかを後から検証できません。まず AI の中で自社がどう扱われているかを測り、そのうえで追加投資先を決める流れが無理がありません。

影響範囲はマーケティングにとどまらない

先の採用事例(ITmedia)が示すように、「AI に何と説明されているか」は採用や取引先の与信にも波及しうる論点です。GEO を「自社が AI にどう語られるか」という広い問題として捉え直すと、予算の位置づけがしやすくなると考えています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 既存の SEO 順位計測ツールで、AI での見え方も分かりますか?

順位計測ツールは検索順位を対象にしています。検索順位と AI の回答での登場は一致するとは限らないため、順位ツールだけでは AI での見え方は把握しづらく、別の計測軸として足すのが現実的です。

Q2. GEO の対策をすれば、AI に推されるようになりますか?

特定の施策で「推されるようになる」と保証することはできません。まずできるのは現在地を測り、施策の前後で扱われ方がどう変わったかを追えるようにすることです。

まとめ: 次にやること

  • SEO の順位レポートとは別に、自社の分野でよく聞かれそうな質問リストを作る
  • 同じ質問で複数の AI エンジンに聞き、自社と競合の扱われ方を記録する
  • 順位と AI の出方のズレ(高いが出ない/低いが出る)を一覧にしてから、追加投資先を決める

検索順位と AI の回答は、別の軸です。3 番目の「ズレの一覧」は、順位レポートと AI の回答を毎週手で突き合わせないと埋まりません。

順位計測ツールの隣に AI の回答を定点で記録する計測ツールを置くのが、予算を動かす前の落としどころです。エリスグリ AIO は、6 エンジンの回答を言及 3 状態で記録します。

SEO の順位計測はやりません(引用元ページの Google 順位を参考表示するに留めます)。無料の AI 検索診断には 1 日あたりの実施上限があり、スコアで煽ることもしません。

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