GA4とは|AI検索からの流入はどこまで見えるのか
公開日: #GA4 #アクセス解析 #AI検索 #流入計測 #サーチコンソール

GA4 が数えているのは、クリックされたあとに自社サイトへ届いた訪問です。AI の回答の中で自社がどう扱われたかは、GA4 にも Search Console にも出てきません。
この記事でわかること
- 会話型 AI 経由の流入は GA4 の「参照元 / メディア」に chatgpt.com の形で残る(Hakuhodo DY ONE・2026 年 9 月 14 日取得)
- デフォルトチャネルグループへの「AI Assistant」追加が 2026 年 5 月 13 日に公開された。反映は順次で、過去のデータには遡らない(アユダンテ・同)
- AI Overviews・AI モード経由は検索結果と同じドメインから来るため、GA4 では自然検索と切り分けられない(アユダンテ・同)
- AI 検索経由がトラフィックの 0.5%、同じ期間のサインアップの 12.1% を占めた 1 社の実測がある(Ahrefs・同)
GA4 は何を数えているのか — サイトに届いた訪問だけ
GA4 は、自社サイトに置いた計測コードが受け取った訪問とイベントを集計するツールです。
ページの表示やクリックといった出来事をイベントとして受け取り、セッション単位にまとめて数えます。ここで言うセッションは、サイトに来てから離れるまでのひとまとまりです。
数える対象は、計測コードを置いたサイトの内側に限られます。言い換えると、GA4 に並ぶ数字はすべて、人が自社サイトに来たあとの記録です。
この線の引き方が、AI 検索との関係をそのまま 3 つに分けます。回答からクリックが起きて自社サイトへ届いた分、Google の検索結果に表示された分、そしてどちらにも残らない分です。
用語と全体像はAIO・LLMO・GEO の完全ガイドに置いています。
まずは 1 つ目の面に何が残るかを見ていきます。
GA4 で見えるもの — 会話型 AI からの参照元と「AI Assistant」チャネル
ChatGPT や Gemini の回答内リンクから来た訪問は、参照元ドメインの形で GA4 に残ります。
リンクをクリックしたブラウザは、直前のページの URL をリファラーとして送ります。GA4 側で特別な設定をしなくても、他サイトからのリンク流入と同じ経路で記録されます(Hakuhodo DY ONE「AIチャットボット経由のWebサイト流入をGA4で計測する方法を解説!【GA4講座】」2025年10月1日公開・2026年9月14日取得)。
主なサービスの参照元は次のとおりです。最終行だけは、参照元では見分けがつきません。
| AI サービス | GA4 での主な参照元 | GA4 で AI 経由と分かるか |
|---|---|---|
| ChatGPT | chatgpt.com | 参照元で分かる |
| Gemini | gemini.google.com | 参照元で分かる |
| Perplexity | perplexity.ai | 参照元で分かる |
| Claude | claude.ai | 参照元で分かる |
| Microsoft Copilot | copilot.com | 参照元で分かる |
| AI Overviews・AI モード | google / organic(www.google.com) | 分からない |
(siteanatomy「GA4で生成AIからの流入数を確認する方法」2026年6月26日更新・2026年9月14日取得。1〜5 行目が同記事の一覧で、最終行と 3 列目は当社の整理)
3 列目は、参照元のドメインだけで AI 経由かどうかを見分けられるかどうかです。上の 5 行は見分けられ、最終行は検索結果と同じドメインのため見分けられません。
新しいサービスが増えたときも、参照元のドメインさえ分かれば同じ方法で拾えます。あとで触れるチャネルの側は、Google の判定を待つことになります。
メディア(medium)は多くの場合 referral として記録されます(前掲 Hakuhodo DY ONE 記事。同記事は 3 サービスとも referral と記載)。ChatGPT はリンクに utm_source=chatgpt.com のようなパラメータを付ける場合があり、両方あるときは UTM が優先されます(ボーダーヘイズ・ジャパン「GA4でAIからのサイト流入を見る方法|探索&Looker Studio」2026年7月18日更新・2026年9月14日取得)。
いまの件数だけなら、「レポート > 集客 > トラフィック獲得」でディメンションを「セッションの参照元 / メディア」に切り替えます。表の検索窓に chatgpt や perplexity と入れれば、その場で数が出ます。
どのページに届いているかまで見るなら、探索レポートを使います。ディメンションに参照元 / メディアとページパス、指標にセッションを置き、参照元が chatgpt などを含む条件で絞ります。
チャネル単位でも追えます。デフォルトチャネルグループへの「AI Assistant」追加は、2026 年 5 月 13 日に公開されました。
Google が AI アシスタント経由と判定したトラフィックには、メディアに ai-assistant が自動で割り当てられます(アユダンテ「GA4のデフォルトチャネルグループに「AI assistant」が追加」2026年6月24日・2026年9月14日取得)。
運用のうえでの注意は 3 点です。いずれも同じ記事に書かれています。
- 反映は順次: 全プロパティ一斉ではないため、まだ出ていないプロパティがあります
- 過去のデータには遡らない: 適用日より前は分類し直されず、前後でグルーピングが変わります
- AI Overviews・AI モードは含まれない: このチャネルが拾うのは会話型 AI 経由だけです(同)
分類を自分で作ることもできます。Google のヘルプ「カスタム チャネル グループ」には「AI アシスタント」の設定例があり、作ったグループは過去に遡って適用できます(Google アナリティクス ヘルプ「カスタム チャネル グループ」最終更新日の表記なし・2026年9月14日取得)。
作成できる数は標準プロパティで 2 つまでです。トラフィックは並び順の上から判定されるため、作った分類は「参照(Referral)」より上に置きます(同)。
順序としては、まず標準の分類で傾向を見るところからで足ります。UTM の影響などで分類のずれが気になってから、カスタムで整えても遅くありません。
では、Google の検索結果の中で AI が答えた分はどうでしょうか。
Search Console で見えるもの — AI Overviews・AI モードは GA4 では分けられない
AI Overviews と AI モード経由のクリックは、GA4 では自然検索に混ざります。
どちらも検索結果と同じドメインの上で動くため、ドメインを条件にした切り分けができません。前節の「AI Assistant」チャネルにも含まれません(アユダンテ「AIからの流入はGA4で特定できる?」2025年12月23日公開・2026年5月追記・2026年9月14日取得)。
GA4 と Search Console では、数える起点が違います。GA4 は自社サイトに届いた訪問を、Search Console は Google の検索結果に自社のリンクが出た回数を数えます。
だから AI Overviews 経由は、GA4 では自然検索に紛れたままでも、Search Console 側では別枠で数えられます。
その別枠が、生成 AI パフォーマンス レポート(検索)です。定義されている指標は表示回数の 1 種で、クリック数と掲載順位はこのビューには出てきません(Search Console ヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」最終更新日の表記なし・2026年9月14日取得)。
映るのは、AI による概要と AI モードでリンクが表示された回数です。クリックが起きたかどうかは、この窓の外にあります。
なお、2 つの数字は足せません。片方はクリックの後を、もう片方は表示の時点を数えているためです。
この窓の中身と、表示を左右する設定の扱いはサーチコンソールのAI検索レポートで測れること、測れないことに置いています。検索順位が高いのに AI の回答へ出てこない場面のほうは、Google検索1位なのにAIに出てこない|順位とAI可視性のズレが扱う範囲です。
2 つのレポートを並べても、残る面があります。どちらの数字が当てにならないという話ではなく、数えている場所が違うという話です。
GA4 にも Search Console にも出ない分は、AI に質問して回答の中での扱いを自分で記録することになります。その記録を定点で残す道具が、エリスグリ AIO(AI 検索での自社の見え方〔GEO / AIO〕を計測・改善するツール)です。
手を動かす前に現在地だけ確かめるなら、無料のAI検索診断(5 つの質問)で足ります。
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どちらでも見えないもの — 回答の中でどう扱われたか
GA4 が数えるのはクリックの後で、Search Console が数えるのは検索結果での表示です。
AI の回答の中で自社の名前がどう扱われたかは、この 2 つのどちらにも項目がありません。回答を読んで満足した人は、どちらのレポートにも現れないためです。
回答の中での扱いは、言及の 3 状態に分けると見分けがつきます。
GA4 に流入として現れるのは、● 引用ありでリンクがクリックされた場合だけです。◐ 名前は出たが引用元 URL がない状態と、○ そもそも名前が出ない状態は、どちらも同じゼロに見えます。
言い換えると、GA4 のゼロには 2 つの意味が混ざります。名前が出なかったのか、出たけれどクリックが起きなかったのかは、この数字からは分かれません。
クリックされなかった引用も名前だけの言及も、読んだ人の中には残ります。ただ、レポートの上では同じ空欄です。
つまり、GA4 の AI 流入がゼロでも、AI に出ていないことの証明にはなりません。3 状態の読み方はAI言及の3状態とは|言及なし・引用なし・引用つきの読み方に、手で測る手順はAI検索の可視性の計測方法|手動・無料チェッカー・専用ツールにあります。
では、GA4 に出ている数字のほうは、どう読めばよいのでしょうか。
GA4 の数字をどう読むか — 下限値として読む
GA4 に出ている AI 流入の数は、下限値として読むのが安全です。
理由の 1 つは、質問の内容が残らないことです。GA4 が受け取るのは直前のページが AI のサイトだったというところまでで、どんな質問への回答から来たのかは分かりません(前掲 アユダンテ 2025年12月23日記事)。
もう 1 つは記録の分散です。同じ ChatGPT 経由でも chatgpt.com / referral と chatgpt.com / (not set) に分かれることがあります(前掲 siteanatomy 記事)。
1 つの条件だけで絞ると、分かれた分をそのまま取りこぼします。
下限値として読むというのは、出ている数を疑うことではありません。出ていない分がある前提で、増減の幅を広めに見るということです。
量が小さいことをどう読むかは、また別の話です。SEO ツールを提供する Ahrefs は自社サイトの計測として、AI 検索経由が直近 30 日のトラフィックの 0.5%(年初来では 0.3%)だったと報告しました。
一方で同じ期間のサインアップの 12.1% を占め、訪問あたりの転換率は従来の自然検索の 23 倍だったとしています。流入・登録とも大半が ChatGPT 経由でした(Ahrefs「Does AI Search Traffic Convert Better Than Traditional Search?」Patrick Stox・2025年6月16日・2026年9月14日取得)。
※ 本節の 0.5% / 12.1% / 23 倍は外部の事業者による自社サイトの実測であり、当社の実測値ではありません。業種やサイトの性質で数字は変わります。
この 1 社の数字は、AI 流入が小さいから無視してよい根拠にも、だから対策が要る根拠にもなりません。セッション数だけでなく流入先のページとキーイベントを並べると、量と質を分けて読めます。
流入先のページを見ると、どの記事が AI の回答から選ばれているかの見当が付きます。キーイベントを添えれば、来たあとに何が起きたかまで並びます。
指標の置き方はAIO・GEOのKPI指標は何にすべきか|順位に代わる4つの軸にあります。GA4 だけで AI 検索の効果測定が完結するわけでもなく、クリックの後と回答の中の扱いは別々に見に行くことになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. AI Overviews 経由の流入は GA4 で分かりますか?
分かりません。AI Overviews と AI モードは、検索結果と同じドメインの上で動くためです。
GA4 では google / organic に含まれて数えられ、2026 年 5 月に追加された「AI Assistant」チャネルにも含まれません。
Q2. 「AI Assistant」チャネルが自分のプロパティに表示されないのですが。
2026 年 5 月 13 日の公開以降、順次反映されている途中のためです。待つあいだも、参照元 / メディアでの確認やカスタム チャネル グループで同じ集計はできます。
適用されたあとも、過去のデータは分類し直されません。
Q3. AI からの流入がほぼゼロでした。対策は不要ということですか?
流入ゼロは「AI に出ていない」ことの証明にはなりません。AI Overviews 経由は自然検索に混ざり、リンクのない言及やクリックされなかった引用は GA4 に現れないためです。
回答の中での現在地を先に測ってから、必要かどうかを決める順序になります。
Q4. Search Console を見れば、GA4 で見えない分は埋まりますか?
埋まるのは表示回数までです。専用のビューに定義されている指標は表示回数の 1 種で、回答の中でどう扱われたかは出てきません。
どこまでが Search Console の担当かは、サーチコンソールのAI検索レポートで測れること、測れないことで整理しています。
まとめ: 次にやること
- トラフィック獲得レポートで chatgpt・perplexity などを検索し、いまの件数を控える
- デフォルトチャネルグループに「AI Assistant」が反映されているかを確認する
- 自社について聞かれそうな質問を 5〜10 本そろえ、AI の回答と引用の有無を同じ様式で残す
GA4 と Search Console を並べると、クリックの後と検索結果での表示までは埋まります。
残るのは回答の中での扱いで、質問ごとに開いて読み、同じ書式で月をまたいで残す作業が別に積み上がります。
月ごとにシートへ写して比べる進め方もあれば、同じ質問を毎回同じエンジンに投げて並べる進め方もあります。
どちらも人手で続くうちは持ちますが、6 つのエンジンに定点で投げて言及 3 状態と好意度まで並べておけるのがエリスグリ AIO です。
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※ 本記事が引く外部の記事とヘルプは、各ページの記載時点のものです(Hakuhodo DY ONE は 2025 年 10 月 1 日公開、siteanatomy は 2026 年 6 月 26 日更新、ボーダーヘイズ・ジャパンは 2026 年 7 月 18 日更新、アユダンテは 2025 年 12 月 23 日公開・2026 年 5 月追記および 2026 年 6 月 24 日、Google の 2 つのヘルプは最終更新日の表記なし)。いずれも 2026 年 9 月 14 日に取得したもので、仕様は変更されることがあります。Ahrefs の 0.5% / 12.1% / 23 倍は同社による自社サイトの実測であり、当社の実測値ではありません。